品種の紹介

シティー オブ ヨーク - 枝ぶりも扱いやすい耐寒性抜群の白つるばら

シティー オブ ヨーク – 枝ぶりも扱いやすい耐寒性抜群の白つるばら

本日ご紹介する品種は、耐寒性抜群の白つるバラ「シティー オブ ヨーク」です。

シティー オブ ヨーク のページ

上記写真では上部アーチ部分に「バフ ビューティー」が写っておりますが、今回はその後ろの白い品種についてお話いたします。

ヨーク市はイングランド北部のノース・ヨークシャー州の都市であり、ヨーク大聖堂をはじめ中世の町並みが良好な状態で保存された、大変美しい観光地としても知られています。アメリカのペンシルベニア州にも同名の都市があり、薔薇戦争で知られるヨーク家の紋章にちなんで「ホワイトローズ・シティ」と呼ばれることもあります。

ばらの「シティ・オブ・ヨーク」も大変に美しい白ばらで、半八重のシンプルな花容に黄色い大きなおしべがひときわチャーミングです。一度に大量に咲く咲き方はしませんが次々と咲かせ、時に秋にも返り咲きます。 葉も光沢のある深緑で美しく、開花がない時期にも楽しめます。

ドロシーパーキンスの血をひいていることもあり、枝は匍匐するように長く伸び伸長力は旺盛です。刺も普通にありますので狭い場所には不向きといえます。横張りの性質を生かして低いフェンスや、枝を上にあげて窓まわりなどに誘引すると非常に見事です。旺盛に伸びますが、枝ぶりは素直で途中の分岐があまりないため、誘引はしやすいほうだと思います。幅の広いフェンスなどがあればぜひ植栽を考えてみてください。

黒星病にかかることもありますが耐病性も高い方ですし、耐寒性にも優れています。
寒さにも強く、一例では標高1300mくらいの寒冷な土地でも大きく茂っていました。(ちなみに当農場は標高約1000mです。)

白つるばらの代表ともいえる「つるサマースノー」「つるアイスバーグ」「アルベリックバルビエ」の3品種はそれぞれ素晴らしい植栽効果をもっていますが、「シティ・オブ・ヨーク」も、けして負けてはいません。

強いて言えばシンプルな花容ながら中輪くらいのサイズがあるので、混植する品種はジプシーボーイなど、同様にあまり花弁数の多すぎない品種が適しているでしょうか。また、花弁の少ない品種は上を向いて咲く性質があるため、パーゴラなど下から見上げて鑑賞する構造物にはやや不向きかもしれません。

ヨーク家の紋章に似た美しい白いつるばら。当時のバラにはなかった弁質の良さと、強健さを携えて、一点の汚れもなく澄みきったその佇まいは、今後も多くの人びとを魅了し続けることと思われます。

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