四季咲き木立ばら

四季咲き木立ばら

四季咲き木立ばら

名前の通り「四季咲き性」を示す「木立性」の品種群です。

植物学的な「四季咲き」とは、一定の温度があれば安定して必ずつぼみを持つ(返り咲き性が不安定でない)性質のことを指します。そのため、樹形は「横張り/直立」などの違いは品種により生じるものの、自立型でつる性種よりコンパクトに収まることが特徴です。

つる性でありながら「四季咲き」の表記がある書籍などもございますが、つる性種である以上どんなに返り咲きが多くとも、いわゆる「すり鉢状」の樹形にはならず、栄養を枝を伸ばす方向へ使っていき、剪定による開花調整が安定しない特徴があります。そのため、厳密に言うと「四季咲きつるばら」は矛盾した言い方となります。当園では厳密に分けて表記しています。

中国のロサ・キネンシス系の中で完全に四季咲き性を有していた品種があり、これらをヨーロッパへ運んで交配に使ったことでばらの世界には返り咲きつるばらや、完全四季咲きの品種が多く誕生することになります。

その起源により四季咲き品種もいくつかの系統に分けられています。四季咲きを最初から有していた「四季咲きの祖」とも言うべき「チャイナ」「ティー」に始まり、それとオールドローズとを交配させて作られた「ハイブリッド・ティー」。野ばらも交配に使って房咲き性四季咲きばらとなった「ポリアンサ」、その発展型である「フロリバンダ」。四季咲きのロサ・キネンシス系の中にあった、葉も樹も花もすべてがコンパクトであった「ロサ・キネンシス・ミニマ」から誕生した「ミニチュア」など、四季咲き品種はそれまであった原種やオールドローズよりも姿形が多種多様で、黄色や青紫といった色の花のものも交配によって誕生しています。

樹形はコンパクトで剪定により大きく樹高を調整できるので、花壇や鉢植えなどに大活躍します。今もなお多くの品種が生み出されて続けている情熱あふれるばらたちです。

チャイナ チャイナ
中国原産の品種群。その中に四季咲き性を有していた品種が見つかり、ばらの世界に大きく貢献した系統。「四季咲きの祖」とも言える重要な系統です。花色は淡いピンクから濃い赤まで様々で、香りの強弱にも幅があります。つる性のものも一部あります。
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ティー ティー
こちらも四季咲き性を有していたことで重要な系統。チャイナローズと極めて近い関係にありますが、花容や株姿は一般的にチャイナローズより大型で、黄色味の感じられる色調の花が多い、多くは枝に赤みがさす、ティー香があることが特徴です。一部つる性のものもあります。
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ポリアンサ ポリアンサ
日本の野ばらの特徴であった「房咲き性」を四季咲き品種へと転用した系統。色幅や花型の変化が少ないですが、多くは耐寒性に優れており、ころんとした小さめの花が房になってたくさん咲く姿は圧巻。品種によっては大型の株になることもあります。
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ハイブリッド ティー ハイブリッド ティー
ハイブリッドパーペチュアルとティーの交配で誕生した系統。人々が追い求めてきた交配によって作られた強健な完全四季咲き大輪ばらで、多くの育種家が今もなお情熱を持って作出している、ばらの中で最も熱い系統です。色や花型、香り、樹形など様々あります。
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フロリバンダ フロリバンダ
ポリアンサでは花色や花型の幅がなかったため、中輪房咲きでバリエーション豊かな品種がほしいということになり誕生した系統。耐寒性もいくらか受け継ぎ、かつ房咲きで中輪種が多い。株姿がまとまりやすいため、花壇等小スペースの植栽におすすめです。
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ミニチュア ミニチュア
庚申ばらの1つである「ロサ・キネンシス・ミニマ」が起源の、葉・樹・花すべてがミニサイズの品種群。すべての系統の中で四季咲き性が最も強く、年中開花している姿が見られます。つる性のミニチュアばらもあり、中には伸長力旺盛なものも。
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シュラブ グランディフローラ
ハイブリッドティーとフロリバンダの交配により誕生した系統。両系統の長所を受け継ぎ、多くは大輪で樹勢が強く、房になって咲きます。ただ、最近はハイブリッドティーとの判別ができなくなってきたのでこの系統を認めていない国も多い。
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