品種の紹介

アルバ セミプレナ -清楚な純白の花と、青味を帯びた葉が美しいアルバローズ代表格

アルバ セミプレナ -清楚な純白の花と、青味を帯びた葉が美しいアルバローズ代表格

今回ご紹介させていただきます品種はアルバローズの「アルバ セミプレナ」です。

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アルバローズの成り立ちはガリカローズほどはっきりしていませんが、生粋の原種ではなく交雑種であるという見解では一致しています。交配親はロサ・ガリカとロサ・アルウェンシス、またはロサ・ダマスケナとロサ・カニナの交雑で生じたなど諸説あります。

この交雑により誕生したアルバローズ、その中で最も古代のアルバローズ(ロサ・アルバ)に近いとされる品種が「アルバ セミプレナ」です。断定はできませんが、「アルバ マキシマ」という品種の枝変わりとされています。(※「ロサ・アルバ」はロサ・ダマスセナとロサ・カニナの交雑種であると考えられています。)

ルネッサンス時代の名画「ヴィーナスの誕生」において、画面に描かれた白いバラは「アルバセミプレナ」ではないかと推測されています。古くから名花として描かれている品種です。

「白色の花の祖」と言われるアルバローズにおいて、最もそれを体現している品種かと思います。白い花弁におしべが目立つ、非常に美しい花です。アルバローズの特徴である青味を帯びた独特の葉との調和はアルバローズの特権、花のない時期はこの葉を楽しみたいという方もいらっしゃいます。アルバ セミプレナはさらにレモンを含むような、独特の爽やかな芳香もあります。

「アルバ セミプレナ」は、耐病性と耐寒性に優れます。良好な状態を維持できれば黒星病などにはほとどんどかからないようです。当園のような寒い地域でも、あまり枝枯れを起こさないので、寒さにもある程度の耐性を持っているようです。実付きも大変良く、果実酒への利用など実用性にも富んでいます。

伸長力は旺盛な方ですが、同じく一季咲きのガリカローズほど枝の柔軟性が無いため、植栽場所が意外にも限られてきます。やや自立気味になるので、壁面や大きめのトレリスなどへ誘引するか、いっそ自然樹形で剪定をしながら庭木のように仕立てるのもよいでしょう。少し強く剪定しても花付きは衰えません。やりすぎはもちろん厳禁ですが。

枝の伸び方の特徴を考える必要があるので、ガリカローズより少し上級者向きと思える品種たちではありますが、アルバローズだけがもつさまざまな魅力はバラ愛好家にとって大変貴重なものです。清楚な雰囲気を作り出したいときにお一ついかがでしょうか。

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