品種の紹介

バフ ビューティー - 返り咲きがある杏黄色の花色、そしてムスク香

バフ ビューティー – 返り咲きがある杏黄色の花色、そしてムスク香

本日ご紹介する品種は、ハイブリッドムスクローズの「バフ ビューティー」です。

バフ ビューティー のページ

「バフ ビューティー」の魅力は、バラの花色としては珍しい樺色がかった杏黄色の花色です。この花色ですが、どこからやってきたものでしょうか。バフ ビューティーの交配は下記の通りです。

William Allen Richardson × 実生種

「ウィリアム アレンリ チャードソン – William Allen Richardso(当園扱いあり)」はノアゼットローズの「レーブドール – Rêve d’Or(取り扱いあり)」の実生品種とされています。レーブドールの花色がベージュ色にわずかに杏色を含む、こちらも独特の花色をしているので、バフ ビューティーの花色もこの品種から持ち込まれたものでしょう。

バフ色(黄土色がかった黄色)の美しい花の名の通り、茶褐色を含んだ独特の花色が大変美しいつるばらです。赤みを帯びた新芽も花色によく調和し、春の花つきが一番よいのはもちろんですが秋の花はいっそう色が冴えて心を打ちます。甘くて重い、典型的なムスクローズの香りがあります。

枝はやや横張りで、フェンス等にも好適ですが誘引するとかなり長く伸び、5mを超すこともあるようです。刺もしっかりありますので、やはりそれなりの面積の場所で存分に咲かせてみたい品種です。長く伸びた枝を活かして窓まわりやパーゴラへの植栽も美しく、時間をかければそれなりに枝も増えて、美しい景観となります。


色調が独特ですので花の色合わせがややむずかしいでしょうか。

白や淡い黄色のものとまずは組み合わせて、それから紫や赤紫などを添えられるとよいでしょう。伸長力はありますが枝数自体はそれほど多くはなく、どちらかといえば株の姿も整いにくいです。少し枝が暴れますが花付きそのものはよいので、鉢仕立てでも十分に楽しめます。

師匠である村田晴夫は「美しいけれど枝が扱いづらい」というコメントを残していて、自ら植栽に使うことはあまりなかったようです。しかし、少し傾きかけた夏の日を思わせるような、どこかノスタルジックな花色と香りは抗いがたい魅力があって、やはりはずせない品種という気がします。

黄色のつるばらより大人びていて、ただ温かいだけではない不思議な色調に、今も多くの人々が魅了されています。

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