ハイブリッド パーペチュアル

庚申ばらの導入により交配の可能性はさらに広がり、大輪で強健な四季咲きばらを生み出すべくさまざまな試みが続けられました。そのような課程で誕生したのがハイブリッド・パーペチュアルローズで、ハイブリッド・ティーローズへ至る前段階の系統でもあり、1830年頃に確立したとされています。
記録上では700種もの品種が存在し、パーペチュアル(四季咲き)というほどの返り咲きは得られなかったものの、これまで以上に華麗で魅力的な花容や芳香に、当時の人々の注目も集まりました。多くはつる性としての特徴を持ち、少し剛直な枝の扱いには工夫も必要ですが、華麗な花の中に人類の夢と向上への願いを見る思いです。