ハイブリッド ルゴサ

日本産の原種の中でも、最も北に自生するハマナシの仲間。浜辺に生える、梨のような実をつける花という意味で「ハマナシ(浜梨)」と呼ばれ、「ハマナス(浜茄子)」はこの「ハマナシ」がなまったものとされています。19世紀にはすでに交雑種がフランスなどで植栽されていましたので比較的早くから欧米に渡っていたものと推測されます。
その優れた耐寒性はドイツやハンガリーでは特に歓迎され、多くの交雑種が生みだされました。近年はカナダ産の「シュネーコッペ」など芳香と返り咲き性に優れた品種も作出され、ご家庭での利用範囲もさらに広がってゆくことでしょう。
その他、枝は大小のとげに覆われ、樹形は大地にどっかと腰を据えたようなシュラブを形成する品種が多いのも特徴です。誘引等よりも自然樹形で樹木として育ててみるとよいでしょう。ローズヒップは大きく美しく、返り咲きの花と同時に楽しめる品種もあります。