原種・原種系交雑種

原種・原種系交雑種

原種・原種系交雑種

ばら(薔薇)は、バラ科バラ属に属す被子植物の1つです。北半球にのみに自生し、その数は 150 ~ 200 といわれています。これら自生していたばら達を「原種(Species)」と呼んでいます。この原種からばらの歴史は始まっていきます。

原種ばらのほとんどはシュラブ樹形かつるばらで、春にのみ開花する「一季咲き」がほとんどになります。ただし、中国に自生していたと言われている「庚申ばら(ロサ・キネンシス)」に関しては四季咲き性を有した品種があり、後のばらの発展に大きく貢献することとなります。日本の原種では「野ばら/ノイバラ(ロサ・ムルティフローラ)」が最も有名で、ばらの世界に房咲き性という性質を与え、またばら生産において台木としての役割も持っています。

原種ばらは自生していたものということもあり、扱いとしては少々難しいところがあります。ただ、園芸種としてではなく極限まで飾りをそぎ落としたようなシンプルな美しさの世界が待っています。また、品種によっては完全な耐病性を有しているものもあります。

原種ばらが自然交雑されて誕生した品種もあり、これらは原種系交雑種としていくつかの系統があります。日本では「ハマナス(ハマナシ)」に代表される「ハイブリッド・ルゴサ」などが原種系交雑種として有名です。

原種 原種
ばらの自生種で北半球にのみに生息。園芸種にはないシンプルな美しさがあります。枝は少々扱いにくい点があるものの、自生種ならではの力強さがあります。庚申ばら系であれば四季咲き性を有しているものもあり、ばらの歴史の始まりが垣間みえます。
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ハイブリッド ルゴサ ハイブリッド ルゴサ
一般的に「ハナマス(ハマナシ)」の名で伝わっている系統群で、原種の「ロサ・ルゴサ」が関わる交雑をしています。自生種は東北に多く見られることから分かる通り、耐寒性に優れ、また黒星病などの病気にも強い耐性を持っています。枝にトゲが多数あり、多くは自立型の樹形。
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ハイブリッド スピノシシマ ハイブリッド スピノシシマ
ヨーロッパに分布する「ロサ・スピノシシマ」を交配親にした系統。品種数は少ないですが、ステムが短く細かい刺があり、葉は小さく枝も細い(例外有り)などの特徴があります。シュラブ樹形になるものがほとんどなので、自然樹形での管理も面白いでしょう。
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ハイブリッド フェティダ ハイブリッド フェティダ
西アジアに自生する黄色の花の原種「ロサ・フェティダ」に深く関連する品種群です。今では当たり前の黄色の花は、この系統の品種から受け継いでいます。「ペルネシアナ系」とも呼ばれます。病気や湿気等の耐性はありませんが、純黄色の原種として貴重な品種たちです。
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ハイブリッド エグランテリア ハイブリッド エグランテリア
「ロサ・エグランテリア」を交配親とする品種群。品種数は少なく、花は一重咲きのものがほとんどでバリエーションが少ないのですが、葉に青りんごのような香りがあるという他の系統にはない特殊な性質を持っています。細枝で比較的早咲きです。
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