ブールソール

四季咲き性を持つ中国の庚申ばら(ロサ・キネンシス)の仲間が19世紀初頭に欧州で紹介されたことは、ばら界に劇的な変化をもたらしました。ブールソール・ローズもその流れの中から生まれた系統の一つで、パリのばら栽培家でこれらの品種の生みの親であるブールソール氏の名がそのまま系統名となっています。品種数が少なく系統として認めない考え方もありますが、庚申ばらの影響を色濃く残し、比較的初期の交配種として興味深いと思います。赤みを帯びた枝や葉の繊細さが美しく、多くは早咲きでつる状に伸び、トゲはないか、あっても少なく家庭用つるばらとして嬉しい特性を持っています。