ばら苗の植え付け方 / 手入れ
ばら苗の植え付け方
適切な植付けを行えば、鉢植えのばらを枯らすケースは皆無です。枯死事例で最も多いのが冬の乾燥による害。次いで植穴に施した肥料による害、特に有機肥料の与えすぎは致命的です。安易な記事や流言飛語に惑わされず、バランス良く物事を判断して下さい。(著 村田晴夫)
台芽かきのやり方
ばらの多くは台木に接ぎ木することによって生産されます。この台木からも新しい枝が伸びてくることがあります。「勢いの良いシュートを大切に伸ばしていたら、いつのまにか白い小さな花ばかりが咲くようになってしまった」という状態を避けるためには、「台芽かき」という作業が必要になってきます。(著 姫野由紀)
シュートピンチのやり方
つるばらや原種ばらのシュートは翌年の開花のために大切に伸ばしておくことが基本ですが、四季咲き木立ばらの場合は対応が異なります。充実した開花枝とするため「シュートピンチ」という作業が必要になります。特に大輪系の品種から発生するベーサルシュートには必須の作業です。(著 姫野由紀)
ばらに元気を取り戻す方法
最初は元気だったのに、だんだんと元気がなくなってしまった。いったん生育不良となってしまったばらの成長を回復させるために、心がけるべきことを考察してみました。見直すポイントは土壌(根のはり具合)、日照、肥料の3点となります。(著 姫野由紀)
新苗を上手に育てるために
新苗は不安、という声をよくお聞きします。確かに枝が一本しか伸びていない小さな新苗はいかにも頼りなく思えるものです。それでも、小さな苗から自分で育てる楽しみもまた、捨てがたいものです。今回は、新苗をうまくそだててゆくポイントに注目してみました。(著 姫野由紀)
ばらの仕立て方
返り咲き性つるばらと四季咲きばらの管理の違い
ばらには大変多くの品種が存在しますが、管理という観点からみますと、四季咲き性なのか、つる性なのか、いずれかに大別されます。言い換えればご自身の栽培品種がどちらのタイプなのかを把握すれば、おのずと適切な管理方法が導きだせることとなります。(著 姫野由紀)
病気の防除
うどんこ病の防除
うどんこ病は空気伝染で感染します。カビの一種で、芽や枝の生長点に多く発生することが特徴です。発生が重なると深刻な成育障害を受けることとなりますが、治療薬があるため、発病初期に対処すれば黒星病と異なり確実に治す事が出きます。根気よく治療していきましょう。(著 村田晴夫)
黒星病の防除
古くからばらは難しいと語られ続けている最大の原因が黒星病です。枝の伸びにくい四季咲きばらに感染すると深刻な成育障害を受けます。降雨など、水を媒体として感染することが知られています。完治が難しいため、予防することに徹します。適切な薬剤を使い、正しい使用方法によって予防します。(著 村田晴夫)
黒星病への対処方法
黒星病はもっとも多発し、また防除の難しい病気です。適切な農薬による防除の他にも対策できることがあります。マルチングに加え、苗の肥料切れを防いで健全な株の育成を心がけるだけでも黒星病の発生は劇的に減っていきます。生育期間中は常に肥料がゆっくり効いていることが病気対策にもなります。(著 姫野由紀)
肥料関連
肥料の与え方
肥料はばらの生育や良い開花のために欠かせないものですが、どの時期にどれくらいの量を与えればよいかといったことは土壌や苗の生育具合により異なるため、ばらの栽培管理の中でも判断の難しい分野といえるでしょう。土壌改良材と肥料の違いを把握し、有効な肥料を使えばシュートの発生も多くなります。(著 姫野由紀)
庭造り素材の使用方法
パイプアーチの使い方
アーチ仕立ての場合、大きさに対しての品種選択が何よりポイントになります。誘引方法は数種考えられますが、アーチは人の通る空間であることを前提とします。適性品種はステムの短い品種。アーチ上部から連続した、アーチを包み込む様な形態を作り出す考え方で景色を整えてゆきます。(著 村田晴夫)