品種の紹介

シンセラ - 「誠実さ」を表す白ばら

シンセラ – 「誠実さ」を表す白ばら

四季咲きの白の名花と言えばフロリバンダ種の「アイスバーグ」や、ハイブリッドティー種では「ヴィルゴ」「ホワイト クリスマス」などが有名です。

今回ご紹介する品種は、それらと比べるとあまり知名度はないのですが、樹勢も強く育てやすい白のハイブリッドティー「シンセラ」です。

シンセラ のページ

交配は「アラスカ × ヴィルゴ」、どちらも白色の名花です

アメリカばら会が発行している世界ばら登録機構の書籍「Modern Roses」での登録名は「Amistad Sincera(アミスタッド シンセラ)」。これはスペイン語で「誠実な友情(英:Sincere Friendship)」を意味しています。日本では単に「シンセラ(誠実な)」とのみ呼称していることが多いので、当園でもこちらで記載しています。

花名に恥ない、白く清楚な花。キリッと剣弁にはならず少し丸くなる、薄い花弁もまた「誠実さ」を表しています。嘘など付けない、深く結ばれた友情を体現した素晴らしいばらかと思います。

ハイブリッドティー種に分類されますので、完全四季咲き性の木立ばら。花付きは良いので春から秋まで連続して開花します。

また、独特な香りもあります。ダマスク系の香りが基調になっていますが、それにレモン香のような爽やか香りがプラスされています。「ブルームーン」などの強香品種と比べるとそこまで強烈な香りはしませんが、それがまた主張しすぎない謙虚な雰囲気を与えてくれます。

中心部はやや緑がかっています。半直立性、樹勢は強い方ですが葉の茂りもよく、比較的素直な枝ぶりをしていて樹形も形よくまとまってくれるので非常に扱いやすい品種です。生粋の切り花品種と比べれば花弁も薄いのでそこまで花型を保てるわけではないのですが、ステムが長めなので数日くらいの家庭用切り花でしたら問題なく利用できるでしょう。

知名度はあまりありませんが、花・樹ともにバランスよくまとまっている隠れた白ばらの名花です。鉢栽培でも可能なので、気になる方はおひとついかがでしょうか。

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