品種・苗のご紹介

2020年1月 ダマスクローズの株姿をご紹介 [長尺苗]

2020年1月 ダマスクローズの株姿をご紹介 [長尺苗]

姫野ばら園八ヶ岳農場です。

引き続き、現在の苗のご紹介です。今回は「ダマスクローズ」を記事にしてみたいと思います。

ダマスクローズは、やはり系統名にもなっている「ダマスク香」で名高い品種たちです。ガリカローズと「ロサ フェニキア」、または「ロサ モスカータ」の交雑種で生じた系統、また最近では「ロサ フェドチェンコアナ」との関連性も指摘されている通り、現在では原種とは考えられていません。栽培の歴史は相当古く、現在でも香料の原材料として利用されています。全体的にトゲが多めではありますが、いずれも花付きに優れ、比較的早咲きの品種もあり、古代より愛されてきた香りを春早くから楽しめます。

各品種の詳細は、それぞれ個別のご紹介ページにございます。
株姿の写真は、「2020年1月11日撮影」のものになります。

すべての品種を一度にご紹介すると長くなってしまうので、数品種に厳選してご紹介いたします。以下の品種以外にも、本年は良好な長尺苗で在庫がございますので、お気軽にお問い合わせください。

つる性ばらは、なるべくお写真の通り枝の長い状態のままお送りしております。

イスパハン – Ispahan

花名はイラン最大の観光地のひとつ「イスパハン(イスファハーン)」より。暖かいピンクでつぼみのうちは花弁に反り返りがあり、開くとロゼット咲きとなります。耐病性、耐寒性ともに優れ、つる状によく身長します。トゲが多めなダマスクローズの中でも、比較的トゲは少く、誘引も容易です。株一面を覆って満開時は大変見事。大きめのアーチやドーム、トンネル、ガゼボなどさまざまな場所で優れた植栽効果を発揮します。

商品ページ(イスパハン)

イスパハンの株姿
▲イスパハン

ブラッシュ ダマスク – Blush Damask

ラベンダーピンクの大変美しいダマスクローズです。花付きは大変よく、少し小さめの花がたくさんつきます。枝は固めではありますが、身長力は穏やかで、枝は大きく曲げずとも開花してくれるため、アーチやガゼボの入り口付近など、少スペースの植栽にも適した、おすすめのダマスクローズです。鉢苗でも十分開花が見込めます。

商品ページ(ブラッシュ ダマスク)

ブラッシュ ダマスクの株姿
▲ブラッシュ ダマスク

マダム アルディ – Mme.Hardy

数少ない純白のオールドローズとして、また比類ない花容の美しさで現在まで長く愛されてきました。オールドローズの中でも特に大きな花で見応えもあり、レモン香を含むさわやかな香りもあります。枝数はやや少なめですが、枝はつる状によく伸び、その伸びた枝を誘引して咲かせるのが最も美しいと思われます。

商品ページ(マダム アルディ)

マダム アルディの株姿
▲マダム アルディ

マダム ゾイットマン – Mme.Zoetmans

白に中心ごく淡いピンク、上品な花容や花色が魅力です。枝が細く曲げやすいのでアーチやオベリスク、その他小スペースの植栽にも適しています。成長は少し弱い面がありますが、花付き、香りともによく、比較的早咲き、本当に美しい品種です。

商品ページ(マダム ゾイットマン)

マダム ゾイットマンの株姿
▲マダム ゾイットマン

ローズ ディベール – Rose d’Hivers

通常のダマスクローズとは異なる特徴を持つ品種です。通常、トゲの多いダマスクローズの中で、例外的にトゲがほとんどなく、葉は明るい緑で花色とも良く調和しています。優美でステムもやや長く、俯いて咲く姿ははかなげでもあります。

商品ページ(ローズ ディベール)

ローズ ディベールの株姿
▲ローズ ディベール

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