ハイブリッド パーペチュアル

フラウ カール ドルシュキー – Frau Karl Druschki

フラウ カール ドルシュキー - Frau Karl Druschki
フラウ カール ドルシュキー - Frau Karl Druschki

1901年に発表されて以来、白つるばらの名花として100年以上愛されてきた品種です。かつては不二(ふじ:ふたつとないの意)の名で親しまれました。

特徴はやはりその輝くような白さと、気品ある花型でしょうか。花つきも非常に良好で、木が成熟すると秋にも返り咲きます。蕾のうちはほんのりピンクがかかり、葉は清らかな明るい緑、花色を引き立て、芽吹きの頃はとりわけ美しく感じられます。香りが微香であることは少し残念ですが、それでもこの品種の気品ある佇まいは、やはり他の追随を許さぬものと感じます。

枝は少し固めなので、壁面やトンネル仕立てなどに利用するとよいでしょう。

少し驚きの話ですが、この品種は本来なら「ビスマルク」になるはずだったのだそうです。しかしながら鉄血宰相の異名をもつドイツ帝国指導者の名に白ばらはふさわしくないとして、品種名はドイツバラ協会会長夫人を意味する「フラウ・カール・ドルシュキー」となりました。今となっては、よりふさわしい命名であったと思います。

作出者のペーター・ランベルトはフランスにて育種を学び、帰国後はドイツにバラ協会を発足させ、希少品種の保護にも務めるなど、生涯をドイツばら界の発展のために尽くした人物として知られています。

品種名 フラウ カール ドルシュキー
ローマ字 Frau Karl Druschki
商品番号 1150016
系統 ハイブリッド パーペチュアル (HP)
Hybrid Perpetual
成長形態 つる性
咲き方 返り咲き
香り 微香
花径 9㎝
樹高 4m
樹形図 3番
作出年 1901年
作出国 ドイツ
作出者 Peter Lambert
別名 White American Beauty , Reine des Neiges , 不二
その他
強い耐寒性
交配
Merveille de Lyon × Mme.Caroline Testout

各種データの読み方

※2025年新苗のご予約につきまして

台木の入荷数が減っているため、来季の新苗生産数を落としております。あまり数多く生産できないため、ご予約数によっては一部の品種で数を制限する場合がございます。申し訳ございませんが予めご了承ください。確実な入手をご希望の場合は、在庫のある品種でしたら「大苗」をご検討いただけましたら幸いです。

※表示中の「大苗」のお値段は概算価格です。

生育状況が各苗、また季節ごとに異なるため、概算価格での表示となっております。ご注文後に再度「お見積り金額」をメールにてお知らせしております。大苗の価格は表示価格よりお安くしていることが多いです。

※つる性品種の大苗表記は原則「長尺苗」です。

つる性品種における「大苗」表記ですが、当方ではつる性品種に対して剪定は行なっていないため、大苗であれば原則「長尺苗」となります。枝が長い状態でお送りさせていただきます。

姫野ばら園八ヶ岳農場 ばら写真販売

6寸鉢苗 2年生長尺苗

在庫状態 : 欠品

税抜き価格  ¥4,200

参考価格  ¥4,620(税込み価格)

SOLD OUT

7寸鉢苗 長尺苗

在庫状態 : 欠品

税抜き価格  ¥4,800

参考価格  ¥5,280(税込み価格)

SOLD OUT

2025年 春 新苗ご予約 (5月~6月頃出荷予定)

在庫状態 : 在庫有り

税抜き価格  ¥2,000

参考価格  ¥2,200(税込み価格)

数量  

四季咲きばらの種類 – 季節を通して咲くばらの性質と系統

つるばらの種類 – つる状に伸びるばらの性質と系統

姫野ばら園八ヶ岳農場のFacebookページ

樹形図
樹形図番号 3番
クライミングローズ樹形 – 自立

株元から数本の太く強度のある主幹を伸ばし、この枝は自立します。ベイサルシュートは概して太く剛直に上向きに伸び、先端部の湾曲や太さを失うことにより、成長は一応の限界となります。

株元からの主幹は数本で、多くの場合、3 ~ 5 本止まりです。主幹は途中から順次枝分かれし、枝は直線的で上部に多くの小枝を茂らせ、ゴツゴツとした枝の雰囲気を持ちます。

多くは少し返り咲きがあり、品種による差異はあるものの、伸長力がつよいため、大きな壁面や窓まわりなど、高さと広さ、両方かねそなえた植栽場所が適します。

樹形図の詳細

この品種は『返り咲き つる性』品種です。

『返り咲き』品種は、春以降にも不定期に開花が見られる品種です。

春に一回のみ開花する「一季咲き」品種と異なり、不定期ながら春以降にも何度か開花が見られます。ただし、返り咲きの頻度にはばらつきがあり、夏くらいまでの開花が限界の品種から、秋にもいくらか開花が見られる品種もあります。返り咲きが少なめな品種は、返り咲きが見られるまで数年間の育成と十分な栄養を必要とする場合もあります。

開花のサイクルは不定期で、枝を剪定しても開花調整することはできません。かなり伸びる品種もありますので、『つる性』として扱うことが原則です。何度か開花するために枝は少し固くなりますが、品種によってはつるばららしい枝のしなやかさを持っているので、つる性品種の中で春以降にも開花を見たい場合には候補になります。枝の伸びと固さ、樹形に注目して品種を選んでみましょう。

つる性品種なので冬の剪定も基本的に浅くし枝の伸びを活かしますが、大輪花は枝の太さを確保するために少し深めに切ることもあります。

詳しい性質は下記のコラムページをご覧ください。

つるばらの種類 – つる状に伸びるばらの性質と系統

フラウ カール ドルシュキー
撮影日 2020年5月21日
撮影場所 当園ハウス内
撮影情報
Nikon D70s , Nikon AF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm f/3.5-4.5G IF-ED , 44mm , F8 , 1/125秒 , ISO250 , 5200K

関連品種