小スペース向きの半つる性 – 「コンテス セシル ド シャブリラン」

コンテス セシル ド シャブリラン – Comtesse Cecile de Chabrillant

来年に向けて接ぎ木作業を始めました。これから年に一度の生産時期です。

本日はハイブリッドパーペチュアルローズの「コンテス・セシル・ド・シャブリラン」(セシル・ド・シャブリラン伯爵夫人)をご紹介させていただきます。

コンテス セシル ド シャブリラン – Comtesse Cecile de Chabrillant

ころんと丸い、ディープカップの美しい花といえば「ラ・レーヌ・ヴィクトリア」がとても有名で、それに比べると控えめな存在という感が否めません。しかしとても愛らしさに満ちた捨てがたい品種なのです。
「ラ・レーヌ・ヴィクトリア」がつる状に、かなり長く枝を伸ばすのに対して「コンテス・セシル・ド・シャブリラン」は株元から多くの枝を発生させる自立型の株立ちとなり、枝の伸びも2mくらいまでです。

花付きがとても良くてあまり誘引できなくても咲き、(もちろん誘引するとさらに咲き、)独特の甘い香りも魅力的です。弁質も比較的良くて、雨に負けず多くの花を楽しませてくれます。春の開花後、夏までにもう一度開花します。

良好な花付きを生かしてアーチ仕立てやトレリス、窓辺のアクセントなど、小スペース向きの半つる性ばらといえます。2年生長尺苗の在庫が若干数ですが、ございますのでもしこの品種が気になっている方がいらっしゃいましたら是非。

直線的な枝ぶりなので枝の使いこなしはやや上級向きと思え、ラ・レーヌヴィクトリアのようにつるばらとしてメインを張れるわけではありません。また、この系統の宿命ともいえますが、うどんこ病や黒星病にはやはり注意が必要です。

株が充実して枝一面にびっしりと花を咲かせた様子は本当に見事で胸に響くものです。
丸い花たちが楽しく華やかなメロディーを奏でてくれているような、そんな気持ちにさせてくれる、優しさと明るさにあふれた品種です。