写真を撮影するときは「水平」を意識してみよう
写真を撮影するときに「水平」を意識されたことはあるでしょうか。
目の前にある被写体を撮影したいがために、どうしてもそちらへ意識がいってしまうのですが、ここで一旦立ち止まって「しっかり水平がとれているか」を確認してみましょう。
ピントが合っているかどうかということも写真の基本ではありますが、実は「水平」も大切な要素で、水平がとれていないとバランスが悪い写真になりやすいです。
水平がとれていないと違和感がでてしまう
一般的に誰がみても綺麗に見える写真というのは、3つの要素を最初にクリアしています。
1つは「ピントが合っている写真」。ピントが合っていなければピンボケをしてしまいボケボケの写真になってしまうので、しっかりピントを合わせて撮影します。
2つは「ブレていない写真」。手ブレのほか、被写体ブレが不用意に発生すると写真としての価値が激減してしまいます。適正なシャッタースピードを確保して撮影します。
最後は「水平がとれている写真」です。撮影に集中していると忘れがちですが、水平がとれていない写真はバランスが悪くなり違和感が大きくなってしまうため、シャッターを押す前に「今カメラは水平になっているだろうか」を一度意識してみてください。
特に、撮影したい被写体全体を画角に入れようとして斜めになっている(対角線の方が長いため)ことが多いのですが、そこまでして無理に入れる必要があるのかどうか、一度立ち止まって考えてみてください。周辺部分は「写真として特に必要でない」ということも結構ありますので、無理に全体像を収めようとせずうまく切り取って撮影してみてください。
むしろ、一部を切り取った写真の方が情報が精査され、見やすく印象的な写真になることもあります。
カメラの水準器を利用しよう
最近のカメラは「水準器」を内蔵していることが多く、そのような機種であれば背面液晶やファインダー(EVF)などでカメラが水平になっているかどうかを撮影時に確認できます。
もし表示されていない場合は、設定画面を開いてみて水準器を表示する項目があるかどうか確認してみてください。
この機能があるだけで水平は簡単にとれるようになりますので、設定できる場合は積極的に利用してみましょう。
世の中のあらゆるものは地球の重力によって上下を決めて成り立っています。人間の脳も目の前の風景(映像)が斜めになっている場合は無意識に修正しようと働きかけます。この自然の摂理とも言えることに反するときには、明確な意図がないとどうしても不安定になりがちです。そのような高等技術はひとまず置いていて、まずはしっかり水平をとって撮影に挑んでみましょう。