ロサ キネンシス スポンタネア – Rosa chinensis spontanea
1884年に中国より発見されたキネンシスの基本種のひとつで、「スポンタネア(「自生の」という意味)」と命名されました。しかし、政情不安などから一度行方が分からなくなってしまいました。1983年、日本のプラントハンター「荻巣樹徳氏」により再発見され、再びその姿を確認できるようになりました。
一季咲きのつる性庚申ばらで、4m以上はゆうに伸びる伸長力旺盛な品種です。比較的早咲きで、花色は薄いピンクから徐々に濃い赤に変化する、色調変化も見所。開花までに十分な株の生育が必要なようです。トゲもあり自由奔放な枝ぶりで、一般家庭向きとは決していえませんが、歴史的にも重要な品種とされ、ばらの進化の原初を現代に伝える貴重な品種です。
品種名 | ロサ キネンシス スポンタネア |
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ローマ字 | Rosa chinensis spontanea |
商品番号 | 1260077 |
系統 | 原種 (Sp) Species China |
成長形態 | つる性 |
咲き方 | 一季咲き |
香り | 微香 |
花径 | 5㎝ |
樹高 | 4m |
樹形図 | 4番 |
作出年 | 1884年 |
作出国 | 中国四川省 |
作出者 | Augustine Henry により発見、荻巣 樹徳 により再発見 |
別名 | Henry's Crimson China |
その他 |
交配 |
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※つる性品種の大苗表記は原則「長尺苗」です。 |
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つる性品種における「大苗」表記ですが、当方ではつる性品種に対して剪定は行なっていないため、大苗であれば原則「長尺苗」となります。枝が長い状態でお送りさせていただきます。 |
樹形図番号 4番
オールドシュラブ型樹形 – 自立半球形盛上り型
つるばらの最も一般的な樹形である「シュラブ樹形」と呼ばれるもの。
株元より放射状に数本の主幹となる枝を伸ばします。ベイサルシュートは勢い良く上向きに伸び、途中から大きく湾曲を始めます。開花は湾曲部から枝先端部におこり、湾曲頂点から株元までの間では、サイドシュートの発生が見られます。枝の先端は下垂し地表に着く場合もあります。
どちらかといえば一季咲き品種が多く、枝は曲げやすく、フェンスや壁面など、広くさまざまな植栽場所に対応しやすい樹形です。
この品種は『一季咲き つる性』品種です。
『一季咲き』品種は、春に一度だけ開花し、それ以降は枝のみを伸ばす性質を持った品種を指します。
枝の成長を止める要因である「開花」が春に一回だけなので、枝はすらりと伸びていき節ができない特徴があります。このため、樹高の差はあるものの例外なく『つる性』となります。
開花が一回のみなので枝は大変しなやかで曲げやすい品種が多く、誘引の自由度が最も高い品種たちです。伸びた枝先を中心に開花しますので、この枝先を自由に移動できるのは大きい利点です。風景に溶けこむように枝が伸びていくので、お庭のメインを飾るのに最適です。品種によっては5m以上の伸長力を持つものもあり、一面を覆いたい時にも活躍します。
基本的に剪定はほとんど不要で、冬も枝先を少し切り戻して整える程度で十分な開花が得られます。むしろ伸びた枝をどのように活かすのかを考えていきます。
詳しい性質は下記のコラムページをご覧ください。