クイーン エリザベス – Queen Elizabeth
グランディフローラ系の第一号品種として、樹勢の強健さ、花つきの良さが特によく知られる品種です。エリザベス女王の戴冠(1953年)を記念し1954年に、アメリカのアームストロング社より公表されました。
樹は直立高性に頼もしく育ち、葉はやや丸みを帯びた深緑の照り葉、わずかにサーモンを含むカップ状の花からは、ほのかに甘酸っぱい、フルーツを含む香りが漂います。寒冷地では花弁が増える傾向にあるため、よりふっくらとボリューム感あるお花が楽しめます。一般地域でも晩秋には、そのようなお花をお楽しみいただけることでしょう。
病気には消して強くはなく、対策は通常通りに必要です。ですが耐暑性や耐寒性が高くて枝の枯れ込みが少なく、お花の質という点からはむしろ、寒冷地の方にこそ栽培していただきたい品種と言えます。1979年にピースに続く殿堂入りを果たしていますが、これからは友愛と平和の象徴としても、末永く愛されてゆくことでしょう。
作出者のラマーツ博士はカリフォルニア大学の遺伝学の教授で、その高い知識をもとに、他にも多くの名花を残しています。特にクイーンエリザベスの親品種である「シャーロットアームストロング」は、多くのアメリカの名花を生み出すきっかけとなった傑作品種として知られています。
品種名 | クイーン エリザベス |
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ローマ字 | Queen Elizabeth |
商品番号 | 1110004 |
系統 | グランディフローラ (Gr) Grandiflora |
成長形態 | 木立性 |
咲き方 | 四季咲き |
香り | 微香 |
花径 | 9㎝ |
樹高 | 2m |
樹形図 | 1a番 直立 |
作出年 | 1954年 |
作出国 | アメリカ |
作出者 | Dr. Walter E. Lammerts |
別名 | The Queen Elizabeth Rose |
その他 | 強い耐寒性 |
交配 |
Charlotte Armstrong × Floradora |
※2025年新苗のご予約につきまして |
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※つる性品種の大苗表記は原則「長尺苗」です。 |
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つる性品種における「大苗」表記ですが、当方ではつる性品種に対して剪定は行なっていないため、大苗であれば原則「長尺苗」となります。枝が長い状態でお送りさせていただきます。 |
樹形図番号 1a番 直立 の樹形
四季咲き木立品種限定の樹形図番号です。
四季咲き品種は気温さえあれば安定して何度も開花するため、枝は固くなり早期に自立します。枝が伸びやすい方向は品種によって異なり、「直立」は「枝が上方向へまっすぐ伸びやすい」品種に割り振っています。
伸長力が強い品種であれば、かなり背が高くなるため、花壇後方に植栽するとよいでしょう。
この品種は『四季咲き 木立性』品種です。
『四季咲き』品種は、生育期間中に一定の気温以上が確保できれば、伸長した枝先に必ず開花が起こる性質を持った品種たちです。一部の例外を除き、つる状に枝を伸ばすことはありません。
気温されあれば、春から初冬までに何度も開花が見られます。開花から次の開花までに要する時間は気候条件と品種の特性によって異なりますが、冬以外は安定したサイクルで開花が見られ、枝を切ってから次の開花までの時間を予測可能であることが特徴です。
このような性質があるため、9月上旬頃の「夏剪定」による開花調整が有効な品種たちで、特に大輪花であるほど効果的です。
一定以上枝が伸びれば必ず枝先に開花が見られるため、四季咲き品種は極端に枝が伸びることが無く、また花ガラ切り(凋花切り)により都度「節」ができることから株立ちは『木立状』になります。また、剪定による管理が基本で、冬になれば樹高を低くして次年度の春の開花に備えます。
詳しい性質は下記のコラムページをご覧ください。
撮影日 | 2021年10月2日 |
撮影場所 | 当園野外 |
撮影情報 |
Canon EOS R5 , Canon RF 50mm F1.2 L USM , 50mm , F5.6 , 1/250秒 , ISO100 , 5000K |