つる ブルームーン – Blue Moon (Cl)
同名ハイブリッドティー種「ブルームーン」からの枝変わりで生じ、堂々たる花容と香りはそのまま、ステムが長いので香りの良い切花がたくさん取れます。逆にステムが長すぎるので壁面等広い場所で活かしたい。枝を曲げないと枝先にしか開花を得られないので、より多くの開花を得るために誘引が必須です。トゲは四季咲きハイブリッドティーのブルームーンと同様少なめ。
植栽ポイント・仕立て方
ハイブリッドティーローズからの枝変わり品種らしく、枝は太く固く上方向へ伸びていきます。伸長力も強く、枝を曲げないと上にしか花が咲かなくなってしまうので、植栽場所は大きく枝を曲げられる壁面か大きなパーゴラなどに限られます。ステムが長く、枝も固いため単体のフェンスやアーチ等には誘引を避けたほうがよいかと思われます。枝を横に倒すことで花数を増やすことができるので、扇状に枝を割り振って誘引します。大輪花なので冬の整枝は少し深めに行います。
品種名 | つる ブルームーン |
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ローマ字 | Blue Moon (Cl) |
商品番号 | 1060062 |
系統 | クライミング (Cl) Climbing |
成長形態 | つる性 |
咲き方 | 返り咲き |
香り | 強香 |
花径 | 12㎝ |
樹高 | 5m |
樹形図 | 12番 |
作出年 | 1978年 |
作出国 | オーストラリア |
作出者 | Julie Jackson |
別名 | Climbing Mainzer Fastnacht |
その他 |
交配 |
Blue Moon の枝変わり |
※表示中の「大苗」のお値段は概算価格です。 |
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生育状況が各苗、また季節ごとに異なるため、概算価格での表示となっております。ご注文後に再度「お見積り金額」をメールにてお知らせしております。大苗の価格は表示価格よりお安くしていることが多いです。 |
※つる性品種の大苗表記は原則「長尺苗」です。 |
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つる性品種における「大苗」表記ですが、当方ではつる性品種に対して剪定は行なっていないため、大苗であれば原則「長尺苗」となります。枝が長い状態でお送りさせていただきます。 |
樹形図番号 12番
直立株立ち型の樹形
直立型の樹形で、ベイサルシュートは強くまっすぐ直上に向け伸びます。
上部で多少枝分かれしますが、分枝は下垂する事はありません。枝は太さも多少はありますが、柔軟性を併せ持ち、翌春枝先に新芽が伸び出す事により、大きく枝を湾曲させ、サイドシュートの発生を促す様な運動をします。
非常に特徴的な性質を持ち、6番の樹形の対極的な位置にあると考える事ができます。
この品種は『返り咲き つる性』品種です。
『返り咲き』品種は、春以降にも不定期に開花が見られる品種です。
春に一回のみ開花する「一季咲き」品種と異なり、不定期ながら春以降にも何度か開花が見られます。ただし、返り咲きの頻度にはばらつきがあり、夏くらいまでの開花が限界の品種から、秋にもいくらか開花が見られる品種もあります。返り咲きが少なめな品種は、返り咲きが見られるまで数年間の育成と十分な栄養を必要とする場合もあります。
開花のサイクルは不定期で、枝を剪定しても開花調整することはできません。かなり伸びる品種もありますので、『つる性』として扱うことが原則です。何度か開花するために枝は少し固くなりますが、品種によってはつるばららしい枝のしなやかさを持っているので、つる性品種の中で春以降にも開花を見たい場合には候補になります。枝の伸びと固さ、樹形に注目して品種を選んでみましょう。
つる性品種なので冬の剪定も基本的に浅くし枝の伸びを活かしますが、大輪花は枝の太さを確保するために少し深めに切ることもあります。
詳しい性質は下記のコラムページをご覧ください。