早咲きの品種が開花してきました![大苗]
長らく更新が怠っており申し訳ございません。
春になり当園も慌ただしくなってきておりますが、早咲き品種の一部で開花が始まってきましたので、ブログの方ではしばらくこちらメインにご紹介させていただきたいと思います。
スピノシシマ系、フェティダ系の品種の開花が始まりました
当園は八ヶ岳山麓という高地にございますので、やっと桜が満開となりました。
そんな中、真っ先に開花したばらは「スピノシシマ系」「フェティダ系」の品種たちです。いずれも早咲きの系統で、少し葉が展開してくるとすぐに蕾をもってくれます。ハウスの中で管理した苗ですので、野外の苗と比べてさらに早く開花しています。
この記事の執筆時点では、すべて長尺苗にて在庫がございます。今回ご紹介の品種は一季咲きの品種が多く、この開花が終わると次は来年の春となってしまうので、ぜひこの機会にご検討いただけましたら幸いです。
ハリソンズ イエロー – Harrison’s Yellow
もう数日で満開になります。スピノシシマとフェティダの交配種とされていて、トゲは多いですが枝にそってびっしりと開花し、春の訪れとをいち早く知らせてくれます。
▲2019年4月22日の開花状況
▲2019年4月19日の苗の姿
オールド イエロー スコッチ – Old Yellow Scotch
こちらももう少しで開花してくれます。かわいい蕾が一杯ついてくれています。上記「ハリソンズ イエロー」とよく似ているのですが、こちらの方が幾分ソフトな黄色です。
▲2019年4月19日の開花状況
▲2019年4月19日の苗の姿
ロサ スピノシシマ ダブル イエロー – Rosa spinosissima Double Yellow
由来がはっきりとはしていないようですが、ロサ スピノシシマの黄色タイプ「ロサ スピノシシマ ルテア(Rosa Spinosissima Lutea)」、その八重咲き種であると推測されます。スピノシシマ特有のトゲに覆われた細かな枝葉と輝かしい色調が大変魅力的です。こちらもすでに開花が始まっております。
▲2019年4月19日の開花状況
▲2019年4月19日の苗の姿
レディ ペンザンス – Lady Penzance
こちらは上記の品種たちと比べると咲き始めるまでもう少しといったことろですが、蕾も確認できております。ロサ エグランテリアの交配種で、「葉」にとても良い香りがあることで知られています。生育は旺盛なので、壁面など広い場所で活用したい品種です。
▲2019年4月19日の開花状況
▲2019年4月19日の苗の姿
ソレイユ ドール – Soleil d’Or
こちらもまだ蕾が確認できたところですが、しばらくすれば開花してくれます。大輪で強健な四季咲き黄ばらの作出を目指していた「ペルネ・デュッセ」のひとつの成果となる品種で、この血筋からやがて本当の四季咲き黄ばら「スブニール ド クロージュペルネ」が誕生します。歴史的にも重要な立ち位置にある品種で、「黄金の太陽(和名:金太陽)」という名前からも、当時いかに画期的な品種で、今後のばらの進化を期待させるものであったかが窺い知れます。こちらも花だけでなく葉にも甘い香りがあります。今までご紹介いたしました品種と異なり、「ソレイユ ドール」は夏くらいまでは返り咲きます。
▲2019年4月19日の開花状況
▲2019年4月19日の苗の姿