グルス アン テプリッツ – Gruss an Teplitz
明治時代から愛培されてきたバラで、「日光」の和名で良く知られています。かの宮澤 賢治が愛したバラとしても名高い。株全体の雰囲気が柔らかく樹高は剪定で調節でき、香りも高い、本当の名花です。弱剪定を繰り返すとつる状に伸ばすこともでき、最長で2.5mほどになります。
その性質を生かし、アーチやトレリス等に誘引することで完全四季咲きのアーチ等を作り出すことが出来ます。アーチの頂点に達しても頂点から余計なサイドシュートを出すことも少なく、仕立てるのに少し時間がかかりますが真のアーチ向けの品種と言えるでしょう。ブルボンローズに分類されることもあります。現在では「国色天香(こくしょくてんこう:クォ ス テン シャン)」と同一品種とされています。
「グルス アン テプリッツ」は「テプリッツへの挨拶」という意味です。「テプリッツ」は作出者である「ルドルフ・ゲシュヴィント」の故郷、現在のチェコ共和国のドイツ国境近くにある都市です。テプリッツ(Teplitz)はドイツ語で、チェコ語では「テプリツェ(Teplice)」と読みます。
品種名 | グルス アン テプリッツ |
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ローマ字 | Gruss an Teplitz |
商品番号 | 1050003 |
系統 | チャイナ (Ch) China |
成長形態 | 木立性 |
咲き方 | 四季咲き |
香り | 強香 |
花径 | 7㎝ |
樹高 | 1.0~2.5m |
樹形図 | 1b番 半直立 |
作出年 | 1897年以前 |
作出国 | 旧 オーストリア=ハンガリー帝国 |
作出者 | Rudolf Geschwind |
別名 | 日光 , 国色天香 |
その他 | アーチ仕立てもおすすめ |
交配 |
( [ Sir Joseph Paxton × Fellenberg ] × Papa Gontier ) × Gloire des Rosomanes |
※2025年新苗のご予約につきまして |
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台木の入荷数が減っているため、来季の新苗生産数を落としております。あまり数多く生産できないため、ご予約数によっては一部の品種で数を制限する場合がございます。申し訳ございませんが予めご了承ください。確実な入手をご希望の場合は、在庫のある品種でしたら「大苗」をご検討いただけましたら幸いです。 |
※表示中の「大苗」のお値段は概算価格です。 |
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※つる性品種の大苗表記は原則「長尺苗」です。 |
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つる性品種における「大苗」表記ですが、当方ではつる性品種に対して剪定は行なっていないため、大苗であれば原則「長尺苗」となります。枝が長い状態でお送りさせていただきます。 |
樹形図番号 1b番 半直立 の樹形
四季咲き木立品種限定の樹形図番号です。
四季咲き品種は気温さえあれば安定して何度も開花するため、枝は固くなり早期に自立します。枝が伸びやすい方向は品種によって異なり、「半直立」は比較的「枝が直立気味」の樹形となる品種に割り振っています。
ただ、「半横張り」とそこまで大きな差はなく、あくまでそのような傾向にある程度にお考えいただければと思います。冬の剪定時に内芽、外芽を意識することである程度樹形を調整可能です。
この品種は『四季咲き 木立性』品種です。
『四季咲き』品種は、生育期間中に一定の気温以上が確保できれば、伸長した枝先に必ず開花が起こる性質を持った品種たちです。一部の例外を除き、つる状に枝を伸ばすことはありません。
気温されあれば、春から初冬までに何度も開花が見られます。開花から次の開花までに要する時間は気候条件と品種の特性によって異なりますが、冬以外は安定したサイクルで開花が見られ、枝を切ってから次の開花までの時間を予測可能であることが特徴です。
このような性質があるため、9月上旬頃の「夏剪定」による開花調整が有効な品種たちで、特に大輪花であるほど効果的です。
一定以上枝が伸びれば必ず枝先に開花が見られるため、四季咲き品種は極端に枝が伸びることが無く、また花ガラ切り(凋花切り)により都度「節」ができることから株立ちは『木立状』になります。また、剪定による管理が基本で、冬になれば樹高を低くして次年度の春の開花に備えます。
詳しい性質は下記のコラムページをご覧ください。