上級者向けの品種ですが・・・ペルシカ系品種のご紹介

本年は珍しく「ペルシカ系(フルテミア系)」の品種が3品種とも新苗で勢揃いです!

乾燥地帯に自生していた「ロサ・ペルシカ」という原種が元になっています。よって日本の高温多湿な気候を非常に嫌うため、育成には細心の注意がいる品種たちです。もちろん生産する私どもも中々新苗が生産できず、カタログ等でもご紹介することは稀ですが、本年は当園で保有しております3品種のペルシカ系が各数本ほどですが新苗で仕上がりました。

中々出回らない品種なので、「チャレンジしてみたい!」という方はぜひこの機会に!

ただし、これら品種は大変枯死しやすいため、枯れ補償等はしておりません。申し訳ございませんが、予めご了承ください。品種の特性上、非常に小さい苗です。

ユーフラテス

ユーフラテス – Euphrates

ペルシカ系「ユーフラテス」です。一重の花は中心がより濃いブロッチで、珊瑚色から淡いサーモンピンクへ褪色するという色変化も楽しめます。比較的早咲き、葉や枝は細くコンパクトな樹型ですが、開花すると華やかな印象を与えます。

樹勢は緩慢、中々大きくならず夏の高温多湿で枯死しやすいため、3品種の中では最も育成に注意が必要です。自身の栽培技術が試されますが、その分開花してくれたときの喜びも大きい。特に水やりは慎重に、根腐れを起こさないよう注意深く観察することが大切です。

チグリス

チグリス – Tigris

ペルシカ系「チグリス」です。黄色の八重咲き花、こちらもペルシカ系特有のブロッチがあり、中心は濃い赤になっています。ユーフラテス同様、細枝で葉も小さくコンパクトな樹型。黄色と赤のコントラストが華やかで美しい品種です。こちらも同じく水管理には注意が必要です。

ナイジェル ホーソン

ナイジェル ホーソン – Nigel Hawthorne

ペルシカ系「ナイジェル・ホーソン」です。こちらはサーモンピンクの一重咲き、少し淡く褪色します。中心は赤みが強いブロッチです。同様に早咲きで花付き抜群ですが、花径が他の2品種より大きく、より存在感があります。細枝で細かいトゲがあり葉も小ぶりな点は同じですが、「Harvest Home」というルゴサ系の品種が交配に使われているためか樹の成長は幾分か早く、他のペルシカ系品種より大きくなります。樹勢が付きやすい分、他のペルシカ系品種よりは育てやすいと言えるかもしれませんが、やはり注意は必要です。

当園で保有しておりますペルシカ系は以上の3品種ですが、他に「クセルクス(Xerxes)」「ロサ・ハーディ(Rosa hardii)」などが知られています。

また、当園では扱いがありませんが、これら品種をさらに改良した「バビロンシリーズ」が近年発表されており、より育てやすくなっています。原種に近い上記3品種では不安という方は、これら近年の品種を育成されてみるとよいでしょう。