初期HTながらバランスのとれた白花 – 「マダム ジュール ブーシェ」

マダム ジュール ブーシェ - Mme.Jules Bouché

久しぶりの投稿となります。ブログが放置状態となり申し訳ございません。

梅雨の時期になり、業務も少し落ち着いてきました。
これからは秋に向けて苗の育成に入りますが、ご注文は常にお受けしております。気になる品種などありましたら、お気軽にお問い合わせください。

こちらのブログでは品種のご紹介を再開いたします。

今回ご紹介する品種は白のハイブリッドティー「マダム ジュール ブーシェ」です。

マダム ジュール ブーシェ – Mme.Jules Bouché

作出年は「1910年」と古い品種ながらも洗練された白の名花です。

交配は「Pharisäer × 実生」。「Pharisäer」 は 「Mrs. W.J. Grant」の実生品種で、さらに親品種を辿ると「La France(ラ・フランス)」にたどり着きます。ラ・フランスがいかに歴史的な品種であったかがわかります。

蕾の状態では赤みがありますが、開花して咲き進むに従って白くなっていきます。株立がよく、半直立上にきれいにまとまってくれます。新しい枝は赤みがありますが、少し黒味がある特徴的な枝で、それとは対照的に濃緑色の明るい葉があり、白い花をより一層引き立ててくれます。トゲはありますが、他の品種と比べると少ないほうかと思います。

香りはさわやなかティー香があります。花付きが大変よい点も評価ポイントです。

ハイブリッドティー初期の品種ながらも端正な花型と、清楚な白の花が魅力の品種です。株立の良さを含むバランスの良さは現代バラにも負けず劣らずの優秀な品種で、1910年作出とは思えない完成度の高さです。初期ハイブリッドティーの特徴である繊細な花弁は、しっかりした厚い弁では表現できない趣を持っています。花壇用品種として、白のハイブリッドティー「ホワイト クリスマス」などと一緒にオススメしたい品種です。