月別アーカイブ: 2017年5月

上級者向けの品種ですが・・・ペルシカ系品種のご紹介

本年は珍しく「ペルシカ系(フルテミア系)」の品種が3品種とも新苗で勢揃いです!

乾燥地帯に自生していた「ロサ・ペルシカ」という原種が元になっています。よって日本の高温多湿な気候を非常に嫌うため、育成には細心の注意がいる品種たちです。もちろん生産する私どもも中々新苗が生産できず、カタログ等でもご紹介することは稀ですが、本年は当園で保有しております3品種のペルシカ系が各数本ほどですが新苗で仕上がりました。

中々出回らない品種なので、「チャレンジしてみたい!」という方はぜひこの機会に!

ただし、これら品種は大変枯死しやすいため、枯れ補償等はしておりません。申し訳ございませんが、予めご了承ください。品種の特性上、非常に小さい苗です。

ユーフラテス

ユーフラテス – Euphrates

ペルシカ系「ユーフラテス」です。一重の花は中心がより濃いブロッチで、珊瑚色から淡いサーモンピンクへ褪色するという色変化も楽しめます。比較的早咲き、葉や枝は細くコンパクトな樹型ですが、開花すると華やかな印象を与えます。

樹勢は緩慢、中々大きくならず夏の高温多湿で枯死しやすいため、3品種の中では最も育成に注意が必要です。自身の栽培技術が試されますが、その分開花してくれたときの喜びも大きい。特に水やりは慎重に、根腐れを起こさないよう注意深く観察することが大切です。

チグリス

チグリス – Tigris

ペルシカ系「チグリス」です。黄色の八重咲き花、こちらもペルシカ系特有のブロッチがあり、中心は濃い赤になっています。ユーフラテス同様、細枝で葉も小さくコンパクトな樹型。黄色と赤のコントラストが華やかで美しい品種です。こちらも同じく水管理には注意が必要です。

ナイジェル ホーソン

ナイジェル ホーソン – Nigel Hawthorne

ペルシカ系「ナイジェル・ホーソン」です。こちらはサーモンピンクの一重咲き、少し淡く褪色します。中心は赤みが強いブロッチです。同様に早咲きで花付き抜群ですが、花径が他の2品種より大きく、より存在感があります。細枝で細かいトゲがあり葉も小ぶりな点は同じですが、「Harvest Home」というルゴサ系の品種が交配に使われているためか樹の成長は幾分か早く、他のペルシカ系品種より大きくなります。樹勢が付きやすい分、他のペルシカ系品種よりは育てやすいと言えるかもしれませんが、やはり注意は必要です。

当園で保有しておりますペルシカ系は以上の3品種ですが、他に「クセルクス(Xerxes)」「ロサ・ハーディ(Rosa hardii)」などが知られています。

また、当園では扱いがありませんが、これら品種をさらに改良した「バビロンシリーズ」が近年発表されており、より育てやすくなっています。原種に近い上記3品種では不安という方は、これら近年の品種を育成されてみるとよいでしょう。

チャイナローズも開花してきました!

最近は少し寒いですね。こちらは夜になるとストーブが必要になるときもまだあります。

新苗のチャイナローズも少しずつ開花してきました。

ソフィーズ パーペチュアル

ソフィーズ パーペチュアル – Sophie’s Perpetual

チャイナローズ「ソフィーズ・パーペチュアル」です。ローズピンクのグラデーションと美しいカップ状の花型、また強く甘い香りがあるのも特徴です。耐寒性には難のあるチャイナローズですが、本品種は例外的に耐寒性に優れており、寒冷地にもおすすめできる品種です。四季咲きで何度も開花します。

ムタビリス

ムタビリス – Mutabilis

チャイナローズ「ムタビリス」です。変わり色の品種として有名、花色は淡いアプリコット色から濃いピンク色へ移り変わります。激しく色が変わるため、和名として「七変化」という名前も持っています。一つの株で色とりどりの姿を楽しめます。また、細い枝は伸びやすい特性を持っていますので、冬の剪定を軽めに行うとアーチやフェンスにも這わすことができます。

プリンセス ナガコ

プリンセス ナガコ – Princess Nagako

春のカタログより新登場のハイブリッドティー「プリンセス・ナガコ」です。さきの昭和天皇の皇后であられた、良子様(香淳皇后)に贈られた品種です。赤紫を帯びた重ねの多い花弁に、甘い香りも持っています。花付き良好で株姿もまとまりやすく、古い品種ながら花壇用品種として優れた特性を持っています。

デーム エディス ヘレン

デーム エディス ヘレン – Dame Edith Helen

ハイブリッドティー「デーム・エディス・ヘレン」です。つややかなピンクの花、1926年作出と古い品種ながら比較的弁質に優れ、幾重にも重なった重厚な大輪花から素晴らしい芳香を放ちます。初期成長時に枝数が増えにくい特性はあるものの、イギリスらしい高貴さを持った品種として後世にも残しておきたい。花名は第七代目ロンドンデリー侯爵夫人「レディ・エディス・ヘレン」を指します。

新苗の開花状況 – その3

本日もいくつか開花中の新苗をご紹介いたします。

ジャスト ジョーイ

ジャスト ジョーイ – Just Joey

ハイブリッドティー「ジャスト・ジョーイ」です。非常に大きな花で人の手のひらほどになることもあります。レンガ色を含む独特のオレンジ色と波打つ花弁、ティー系の香りも豊かで樹勢もよく人気の品種です。今年は新苗も大変よく仕上がりました。

ブルー ムーン

ブルー ムーン – Blue Moon

ハイブリッドティー「ブルー・ムーン」です。紫ばらの歴史を語る上で外せない名花。大きな花ながらも花付きは良好、ブルー系特有の爽やかな香りを持っています。トゲも非常に少なく、初期紫ばらの弱点であった樹勢の弱さも改善されおり、樹高はかなり高くなります。写真はハウスの中の新苗ですので少し赤みがありますが、気温がまだ低い屋外の春先や、気温が下がっていく秋口の花は大変美しい藤色になってくれます。

ブラッシュ ノアゼット

ブラッシュ ノアゼット – Blush Noisette

ノアゼットローズ「ブラッシュ・ノアゼット」です。返り咲きつる性品種の中で最も返り咲き性が強い品種のひとつ、春から初冬にかけて何度も開花してくれます。返り咲きが多いわりには枝ぶりも扱いやすく、株元から枝先まで十分な開花が得られるため、スペースが限られる小型のアーチに最適な品種です。当園が最もおすすめするつる性品種のひとつでもあります。

ブラッシュ ブールソール

ブラッシュ ブールソール – Blush Boursault

ブールソール系「ブラッシュ・ブールソール」です。庚申バラとの交配が始まった比較的初期のつる性品種として貴重な系統です。返り咲きは無く春のみの開花ですが、早咲きでトゲもほとんどなく、すらりとした赤みのある枝が特徴です。主幹の本数は少なめなので、上部で分岐する枝を上手に生かしたい。(※この写真は大苗のものですが、新苗も在庫ございます。)

新苗の開花状況 – その2

今日もきれいにバラが咲いています。

カルメン

カルメン – Carmen

ハイブリッドティー「カルメン」です。よく整った黒赤の花形、強く濃厚な香りが漂います。直立上の枝ぶりで、高く上に枝が伸びていきます。成長初期は枝数が少なく偏りやすい特徴はありますが、香りの名花として楽しみたい品種です。

アンバー クイーン

アンバー クイーン – Amber Queen

フロリバンダ「アンバー・クイーン」です。花持ち、花付きともに優れた品種です。琥珀色の花に、個性的な銅色の葉がよく調和しています。樹高は低めでステムも短いため、花は低い位置で開花します。花壇の手前に植栽すると効果的です。

ホワイト ドリーム

ホワイト ドリーム – White Dream

ミニチュアローズ「ホワイト・ドリーム」です。小さいながらも整った白の剣弁咲き、深い緑の葉との相性も見逃せない特徴です。ミニバラの中では大きめの花ですが、房になって多く開花するため、満開時は圧巻。ステムも長いため切り花としての利用の可能です。

スタンウェル パーペチュアル

スタンウェル パーペチュアル – Stanwel Perpetual

少し趣が変わって、ハイブリッドスピノシシマ「スタンウェル・パーペチュアル」です。白に近い淡いピンクがかる整ったロゼット状の美しい花形を持っています。スピノシシマ系なので早咲き、トゲももちろん多いのですが、枝は細く誘引自体はやりやすいので、うまく工夫すればフェンスやアーチなどにも利用できるかと思います。甘い香り、また少し返り咲きをします。夏頃まではぽつぽつと花を見れます。(※この写真は大苗のものですが、新苗も在庫ございます。)