月別アーカイブ: 2016年2月

花付き香り共に良い、貴重な初期HTの赤バラ – 「ハドレー」

ハドレー – Hadley

関東地方では春一番が吹いたようですね。
これからどんどん暖かくなってくれると嬉しいです。

さて、今回は「ハドレー」という品種をご紹介いたします。

ハドレー – Hadley

作出年は「1914年」、アメリカの「Alexander Montgomery」という人が発表しています。

非常に古いハイブリットティーローズですが、それもそのはず、「ハドレー」はハイブリットティーローズ初の赤バラと言われている「リバティ」という品種の子供だからです。「ハドレー」はバラの歴史上重要な品種の1つで、現在はとても希少な品種となっています。

「ハドレー」はのちに「エトワール ド オーランド」を生み出し、さらに戦前を代表する赤バラ「クリストファー ストーン」を誕生させます。赤バラの遺伝子は脈々と受け継がれています。

「ハドレー」についてですが、実際はローズ色を含む赤色の花です。古いハイブリットティーローズのため、細枝性で枝の分岐も比較的多く、よく茂るのが特徴です。また、花付きが大変良く房咲きになり、ハイブリットティーの中では比較的小ぶりな花を沢山かせます。香りは濃厚なフルーツ香があります。

イメージとしては、ハイブリットティーよりも大型のチャイナローズの趣があります。
細い枝が風に揺れながら、甘い豊かな香りを運んできてくれます。

古い品種なので、どうしても黒星病、特にうどん粉病に対しての耐性がなく薬剤での予防は不可欠なのですが、現代バラの礎となってくれた貴重な品種です。がっしりとした樹ではなくあくまで繊細な枝ぶりも情緒ある姿かと思います。

株立ちもよくまとまってくれるので、1つ歴史的な花を入れてみたいという方はおすすめの品種です。

早咲きのつる性庚申バラ、花付き良い白色花 – 「ロサ キネンシス アルバ」

ロサ キネンシス アルバ – Rosa chinensis alba

春まだ浅き日々が続く毎日ですが、いかがお過ごしでしょうか。

しばらく更新が止まってしまい申し訳ございません。
現在、春の新苗に向けて接ぎ木作業を行っております。大苗、長尺苗の在庫は少なくなっておりますが、その場合は新苗のご予約でしたらお受け可能です。今年も当園自慢の古い品種たちを皆様にお届けできるよう、頑張ってまいります。

さて、久しぶりの品種紹介となります。今回は「ロサ キネンシス アルバ」をご紹介いたします。

ロサ キネンシス アルバ – Rosa chinensis alba

別名は「白長春(しろちょうしゅん)」。長春花(ちょうしゅんか)は庚申バラ(ロサ・キネンシス)のことで、「白長春」はそれら庚申バラの白花バージョンという意味です。実際は咲き始め弁端に淡いピンク色がかかります。蕾の状態では少し紅が差していて、花や葉との対比が美しい品種です。

通常のつる性庚申バラと同様、早咲きで平地では4月中頃から開花が見られることもあります。完全なつる性で、通常のロサ・キネンシスと異なるところは花が大きいこと、花弁が多いこと、そして「一季咲き」である点です。

花付きは大変良く、ステムが短めなのでご家庭用の白つるばらとして多くの場面で活躍できます。ほのかにキネンシスの甘い香りもあります。トゲは少なく、少し野性味がある枝ぶりですが比較的素直で扱いづらいこともないため、壁面やトンネルなどへ便利にお使いいただけます。伸長力は3m以上、よく伸びるので単体のアーチでは演出が難しいかもしれません。大きい構造物のメインとして扱うとよいでしょう。

比較的病気耐性はあるほうですが、うどんこ病には注意が必要です。風通しのよい場所へ植栽しましょう。

早咲きであること、そしてステムが短めという長所があるので演出効果が得られやすい品種です。葉の茂りや花付きも問題ないので、春をいち早く彩って欲しい場所にはうってつけの品種かと思います。あまり表立って紹介はされませんが、白つるバラとしてはとても優秀な品種なので、庭園素材の1つとして候補に入れていただけましたら幸いです。