月別アーカイブ: 2015年8月

祖父の思い出

暑さが続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

再びお盆がめぐってまいりました。お盆中もお仕事の方もいらっしゃると思います。(私たちもそうです!)
故人の魂がこの世に近くなるといわれ、亡くなられた方々を偲ぶ時期でもありますね。

今回は、私の母方の祖父の思い出を綴らせていただきました。もしよろしければお付き合頂けましたら幸いです。

母方の祖父は、長い間経営者を務めた人でした。
私よりももっとずっと規模の大きな会社で、関西の繊維関係の会社を経営していました。定年退職後、さらに裁判所からの依頼で同じ業種の他の会社の管財人となり、後にその会社の社長、さらには会長となり80歳まで現役で仕事をしていました。

そのため祖父の家に遊びに行くと、「おじいちゃんは今日もお仕事に行ってるの。」と不在であることがほとんどでした。それでも夕方帰ってくると「やあ、いらっしゃい」といつも大きな声で歓迎してくれましたが、当時の私は幼くて、到底祖父と話を合わせることができませんでした。山登りが好きで、また大変な読書家でもあり、遊びに行ったときは書斎の本を読ませてもらうのが楽しみでもありました。

代表という立場になってはじめて、祖父の背負っていたのもがどのようなものであったか、わずかながらわかる気がしました。とくに二つ目の会社は一度経営破綻してしまった会社です。

再建には言葉にできない苦労があったのではないかと思います。
生きていればいろいろアドヴァイスもくれたかもしれません。私が代表という立場に立ったことに驚きながらも、天国から応援してくれているように思います。

立派なキャリアを築いた祖父でしたが、好きな言葉のひとつが
「明日を思い煩うことなかれ。」であったそうです。
あ~、なんか分かるなあ、と思いました。将来への不安は誰しも抱くものですが、とくに経営する立場になるといつもその不安とのつきあいのようになってしまい、思い悩むことばかりに無駄に時間を使っていたような気がします。

でもだんだんとそれにも疲れ、不安でもなんでも、まずは実行してみるしかないと開き直りはじめたころに、「明日を思い煩うことなかれ」と聞き、より深く納得できた次第です。

思えば子どものころはあんなに無邪気に今この瞬間に集中できていたのに、大人になるととても難しい。本当は誰もが今しか生きられないことを知っているのに、ついまだ起こってもいない出来事で、心を煩わせてしまいます。大人としての思慮も身につけながら、なおかつ子どものような純真さを保つというのは人生の一つの挑戦でもあるのでしょう。

可能な限りの良い種をまいて、いつの間にかあらっ、綺麗な花が咲いている!と思えるように、今を生きることができればと思います。先に天に帰られた方々を偲びつつ、「明日を思い煩うことなかれ」を真の意味で積極的に受け止め、今いちど日々の在り方を見つめなおす機会にしたいと思っています。

蓮の花

▲農場近くで咲く蓮の花。蓮の花の美しさはまさにこの世のものとは思えないほど。本当に神様の世界を体現したようなお花ですね。この時期の楽しみです。

黒星病予防のコラムを書き下ろしました。

8月に入り、八ヶ岳もいよいよ暑くなりました。

ブログを放置してしまい申し訳ございません。ご来園頂いたお客様、その他さまざまにメッセージを頂いたり、お写真などお送りいただいたり、本当にありがとうございます。いろいろ至らない身でありながら、ご支援を頂いておりますことに改めて深く、感謝申しあげます。

暑さが厳しく、ばらも人もちょっとお疲れ気味…私共の農場がある富士見町は、標高が1000mありますので熱帯夜はありません。空気も比較的さわやかです。ゴのつく嫌な虫がいないのも本当に嬉しく…(余計)

ただ、喜んでばかりもいられないことが
それはあの最大の敵、黒星病の勢いが真夏でも止まらないことです。

定期的な薬剤散布を行っていても、株数が多いということもあって本当に油断も隙もありません。特に私達は鉢仕立てということもあって、こまめな施肥が必要となります。肥料が切れ、鉢土も根でいっぱいになると黒星病が発生してきます。このことから肥料も多すぎては害になるものの、黒星病の発生をおさえるにはやはり必要
不可欠と感じられます。

黒星病予防につきまして新たな記事を書き下ろしてみましたのでご興味のある方は、コラム記事の方もご覧いただけましたら幸いです。この記事を書くのはなかなかに難しくて、また当方は営利で栽培しているということもあり、農業用薬剤の使用がどうしても前提になります。

 ○コラム:黒星病への対処方法

薬剤散布は本当に大変な作業で、暑いし、散布する量もかかる経費も一般家庭とは比較になりません。体の疲れも相当なものです。私も首や肩が痛くて困ったことがあります。薬剤散布しなくてもよければ本当にどんなに楽でしょうか!

あるとき、どうしても薬剤にかかる経費をおさえたくて薬剤を薄めたり、普段とは違う使用方法で散布したりしたことがありました。 結果は惨憺たるものでした。経費の面でも、体力的な面でもまったく気の抜けない過酷な作業が薬剤散布なのです。そして多くの生産者はこの本来避けて通りたい作業を、自分の健康や利益を犠牲にして行っています。

それはひとえに「よいものをお届けしたい」という使命感あってこそのもので、スーパーに並んでいるお野菜や、園芸店のお花などもそのように手間をかけて大切に作られているものですから、不用意に貶めるような発言は避けてほしいと個人的には思います。

少し話が脱線してしまいましたが、乾燥が激しい時期でもありますので葉がついている苗には地植えであっても積極的な灌水が望ましいですし、病害その他で落葉してしまっている場合は土の表面が乾いてから行って下さい。

暑さで弱っても、秋になって熱帯夜がなくなると、ばらも元気を取り戻します。
美しい秋の花にむけて、もうひとがんばりの毎日です。

ねこ